チューブトレーニングでフォームを覚えましょう

2020年11月25日

前回、弓で弦に圧力をかける時にどこに力を入れるかをお話しました。こちら>>

今回は同じ感覚を、楽器を持たずに感じてみましょう。使うのはスポーツのトレーニング用の「チューブ」といわれるゴム製の紐です。

筋肉トレーニングなんてしたことないという方なら、一番負荷の少ないものを1本この際購入してもいいかもしれませんね。美容と健康のためにも!! 

持ち手などがついていない、ただのチューブだけなら1000円ぐらいでスポーツ用品店にあります。

さて本題。

チューブを階段のてすりのような高いところでしっかりしたところに固定します。かなりの力でひっぱっても壊れないところを選んでくださいね。

 写真の例は洋室のドアを内側に開いて、そのドアの上部にひっかけているのですが、「そんなんしたらドアが下がる」と思うかたには。。。おすすめできません。。。

 チューブを固定したら、チューブを体幹に近づけるつもりで自分のほうにひっぱりこみます。ひっぱりこむ角度は、弓をもって弦に圧力をかけるときと同じ角度。

楽器を構えたときに、弦が張ってある面を垂直方向から自分のほうにひっぱりこむ角度です。(う~ん、わかりにくい表現ですみません。)

手首は、弓を持つときと同じように少し高めにします。手のひらは、体幹のほうに向けます。丹田、体幹、胸のひらき、肩、下がった肩甲骨を意識します。背中を丸めたり、胸をすぼめたり、手先や腕の力だけに頼ってはいけません。

力を入れて強く引き込めば引き込むほど、自分の体幹にしっかりと力が入り、ゴムの力に抵抗しているのがわかりますか。

背中にも力が入って、胸が勝手に開いていくのがわかりますか。

大きな音を出すときも、チューニングのような小さな音を出すときも、引き込む力は違っても基本は同じこの感覚ですよ~。