弓の重心に印をつけておきましょう

2020年8月16日

初心者の皆さんから「きれいに弾くためにどうしたらいいか」という質問をよくいただきます。

きれいに弾くといってもそのためのテクニックはいろいろありますが、まずは弓の重心の位置に注目してみましょう。 

今回は弓の重心の位置に気をつけることの大切さのお話です。

弓の重心の位置は写真のように 弓の木の棒の部分を摘まんで持ち上げたときに弓が地面と平行に持ち上がるところです。ここに色テープなどで印をしておきます。

昔から教則本などでよく使われている「弓の長さを3分割して弓先・中弓・弓元に印をする方法」よりも、ズバリ「重心」に印をした方が後々いろいろな場面で活用できます。

例えば、重心の位置より先のほうで弾いているときと弓元のほうで弾いているときとでは、同じダウン弓やアップ弓の場合でも、重心の位置を境に弓の操作方法が違います。

重心の位置を境に弾き方を変えることで、弓のどこで弾いてもきれいな音が出るようになります。自分が今、弓のどこに居るか(弓の毛のどこが弦に接しているか)を意識していることはとっても大切です。

また、きれいな移弦の動作の習得もこの「弓の重心」の位置がわかっていればそう難しくありません。

この頃は色とりどりの、また幅もいろいろな「マスキングテープ」が町の文房具売り場で簡単に手に入るようになってきました。音程の為に指板に貼るなら、3mm幅以下のテープを選んでください。

せっかく貼るならより細いテープの方が音程が正確だからです。また、大きな町の画材専門店に行くとさらに「1mm幅」のデザイン用のテープまでも手に入ります。色もいろいろあり、音程の印として指板に貼るとき便利です。