寒くなってきました。ウォームアップとクールダウン忘れずに

2020年5月1日

寒くなってきましたね。皆さん元気にチェロを楽しんでおられることと思いますが、練習の前後にウオームアップやクールダウンをしていらっしゃいますか。

この季節、練習室は寒~く、ケースから取り出した楽器は冷た~く、自分の手も冷た~く、おまけに、毎日練習のできない「週末チェリスト」だと、手を広げたり、肩回りを動かすのも久しぶりです。

そのうえ、やっと練習時間を確保したと思ったら, 近隣騒音防止の取り決めのため後30分しか音が出せない!!なんてことも。焦りますよね。

そんな時がアブナイ。慌てていきなり難しいところから練習することは、怪我のもと。チェロの練習もスポーツと同じで、手や肩などがまだ冷えているのに急に大きな力を加えると、体を痛めます。

どんなに急いでいるときでも、弓を持つ前にストレッチをしたりチェロを弾くのに使う関節を動かしたりしておきましょう。

個人レッスンやアンサンブルなど他の人と一緒の場面では、弾く時間の前に早めにウオームアップを始めて、体が十分温まった状態で音を出すようにしましょう。

ストレッチや柔軟体操した後も、いきなりフルパワーで弾き始めるのもアブナイアブナイ。体に負担の少ない動きから少しづつ負荷を増やした動きへと進めてくださいね。そして必要なら、気になる部位にテーピングをして練習してください。

楽器を持った後も体がしっかり温まってくるまでは、次のことに気をつけてください。

・大きな音を出さない

・手の小さい方は、拡張型(広い形)の手の形の時、いきなり頑張って手を広げない

・大きなポジション移動をしない

・大きな移弦をしない

・速く弾かない 

音階練習などで右手も左手も少しずつ温まってきてから、その日のメインの練習をしっかりします。

練習した後も楽器を片付けたら、軽くクールダウンします。ストレッチ、柔軟をしてその日使ったところをいたわってあげてください。必要ならアイシングもします。

私のような歳になると悲しいかな、一度怪我をするとなかなか治りません。一度の不注意で、そのあと何か月も痛みを抱えることになってしまいます。

寒い季節は体のメンテナンスに特に気をつけて、この冬もチェロライフを楽しんでくださいね。