チューニング専用の音質とは?
チューニングするときは上手に音を出すことが大切です。きれいな音が出ていないとチューニングするのはプロでも難しいです。ということで今回は、チューニングするときのボウイングについてご紹介しましょう。
座り方や、弓で弦に圧力をかける方法を復習したいかたはこちら!↓
では、発音させてみましょう。
1. 弓で弦に軽く圧力をかけます。2~3ミリ沈み込むくらいで充分です。
2. 体幹の方向に引き寄せていた力を緩めます。
弓は右にも左にも動かしません。音は出ません。
3. 弓のたわみがバネになって、弓の棒の部分が①の方向に浮き上がります。
弓の毛は弦についたままです。弓の持つ反発力を手指に感じてみましょう。
4. この感覚がわかったら、今度は手の力を①の方向ではなく②の方向に抜きます。
弓は弦の上を2~3ミリ動いてしまってもいいです。まだちゃんとした音にはなりません。
5. 次に②の方向に力を抜くと同時に、息を吐きながら弓をダウンの方向(右に)すぅ~っと動かします。
「おばけの手」を意識して腕の重みをかけないように。使う弓の毛の量(本数)は全体の1/5もいりません。流れるようにただ、すぅ~っと動かします。
「響きだけ」の、でもすっきりきれいに立ち上がる音が出ましたか。 これでチューニングで使える音が出せるようになりました。
えっ!? こんな音でいいの? と思われた方!そうなんです。チューニングならこんな音がいいんです。