チューニング専用の音質とは?

2021年1月10日

チューニングするときは上手に音を出すことが大切です。きれいな音が出ていないとチューニングするのはプロでも難しいです。ということで今回は、チューニングするときのボウイングについてご紹介しましょう。

座り方や、弓で弦に圧力をかける方法を復習したいかたはこちら!↓

座り方
弓で弦に圧力をかける方法

では、発音させてみましょう。

1. 弓で弦に軽く圧力をかけます。2~3ミリ沈み込むくらいで充分です。

 

2. 体幹の方向に引き寄せていた力を緩めます。

弓は右にも左にも動かしません。音は出ません。

 

3. 弓のたわみがバネになって、弓の棒の部分が①の方向に浮き上がります。

弓の毛は弦についたままです。弓の持つ反発力を手指に感じてみましょう。

 

4. この感覚がわかったら、今度は手の力を①の方向ではなく②の方向に抜きます。

弓は弦の上を2~3ミリ動いてしまってもいいです。まだちゃんとした音にはなりません。

 

5. 次に②の方向に力を抜くと同時に、息を吐きながら弓をダウンの方向(右に)すぅ~っと動かします。

「おばけの手」を意識して腕の重みをかけないように。使う弓の毛の量(本数)は全体の1/5もいりません。流れるようにただ、すぅ~っと動かします。

 

「響きだけ」の、でもすっきりきれいに立ち上がる音が出ましたか。 これでチューニングで使える音が出せるようになりました。

えっ!? こんな音でいいの? と思われた方!そうなんです。チューニングならこんな音がいいんです。