インタビュー「六十の手習い」
今回は、すてきなチェロライフを送っておられる、私の生徒さんのOさんへのインタビューです。
前回のブログ(練習できていなくてもレッスンに行っていいんです>>)でもちょっとご紹介した方です。
彼女は60才過ぎてからやっとあこがれのチェロを手にしました。でも仕事が忙しくて家での自主練習はまったくできず、チェロを弾けるのはレッスンの時間だけです。
ですが毎回とても楽しそうにレッスンに通ってこられます。途中で数ヶ月のブランクがありましたが彼女のチェロ愛は途切れることなく、コツコツと練習を積み重ねること1年。D線の各音がきれいなボウイングできれいな音で弾けるようになってきました。
以下、Oさんへのインタビューです。
1. チェロを始めようと思ったきっかけは?
20年以上前に、ある研修でチェロの音色を聞きました。なんて穏やかな音色だろうと聞き入りました。ヨーヨーマのファンでもあり、習うならチェロと考えていました。
2. この教室の雰囲気を一言でいうと?
楽しいです。先生のお人柄だと思います。他の生徒さんも皆さんよい方で、うれしいです。
全くの初心者なので、堅苦しくなく楽しくできるのが有難いです。
3. チェロが弾けるようになったら、何がしたいですか。
休日やほっとするひと時に自宅でチェロを楽しみたい。また、友人に聞かせたい(聞かせられるレベルまで達すればですが)。
4. この教室に「参加する前」と「参加してから」で、ご自分の気持ちの変化や、家族や周囲の人の反応をビフォーアフターの形でお聞かせください。
参加する前は、もっと簡単に弾けるかと思っていました(ごめんなさい)。見ているのと、やってみるのとは大違いです。参加してみて、弦楽器の難しさを痛感しています。
しかし、楽器を購入している、長年の夢であったので継続をしなければと思っています。また、友人の応援にも後押しされています。
当初は、続けられるか少々不安はありましたが、現在は「回数を重ねていけば何とかなるかなあ」と思っています。バッハの無伴奏などと高望みはしていません。好きな曲が弾ければいいかなと。
5. 教室や講師への要望、改善してほしいこと。
改善は特にないですが、以前先生がメロディを弾いて、私が単純な音階を弾いてコラボすることがありました。たまにあのようなお遊びがあれば楽しいかなと。何もできない時期に楽しい時間でした。でも常に必要ではないですが、練習の合間の息抜きの楽しみに。演奏に参加している感がありました。
6. 何か習い事を始めようと考えているかたへのアドバイス
自分の楽しみで習い事を始めるのに、年齢は関係ない!
楽譜も読めず、年齢も若くなく、躊躇しましたが、長年やりたかったことを始めるのに年齢は関係ないと思いました。また、定年がきっかけで新たなことを始める後押しにもなりました。
「60の手習い」「好きなことを始めるのに年齢は関係ない」「自分の世界が広がります」「いくつになっても可能性があることを実感しています」「壁は自分が作っています」
7.「今は仕事が忙しくて家で自主練習ができそうにない。でも、いつかはチェロを弾いてみたい。」 と思っておられる方にアドバイスをぜひお願いします
6.にも書きましたが、自分次第でできるものだなあと実感しています。本当にやりたいと思う気持ちがあれば、やれるものだとこれも実感しています。
躊躇することなく、まずは一歩踏み出すことが大切。踏み出してしまえば、できなかったことができるようになる楽しみはあります。踏み出さなければその楽しみはありません。
小高先生が今の私の状況を受け入れて下さっていることが継続できている最大の要因です。先生に練習していないことを、受け入れて頂いていることが大きいです。
練習していかないといけないと気持ちが追いつめられれば、自然と足が遠のきます。レッスン時の空気が許してくれているんです。(そこが最大ですね)
先生の教室で、いろいろな方にお会いできて皆さん頑張っておられること、同じような進捗状況であること、後れをとるのは仕方ないとしても多くの遅れではなく、少しの遅れでできればいいかなと思っています。
プロになりたいのではなく、憧れていたチェロを手に取り音を出すこと、好きなメロディを奏でることができれば嬉しいです。きっと、続けられれば「もっと上手になりたい」と欲も出てくると思います。今もメロディが奏でられるようにと欲はありますが(笑)
Oさん ありがとうございました。これからが楽しみですね。