拍の数え方いろいろ

2020年8月14日

「くっきりした音」を出すには

1. 音に「くっきりしたアタマ」をつけること

その為には、楽譜には書かれていないけれど、

2. 意識的に音と音との間に「すき間」を作ること

が重要だというお話を以前しました。こちら>>

そして、次のステップとしていよいよ、

3.一つ一つの音はクッキリさせたままで、音と音との間隔を少しづつ狭くしていく方法

を段階を踏んで練習してみましょう。

ということで今回はいろいろな拍の数えかたをご紹介します。このいろいろな拍の数え方を使いながら、ずっとこれからもボーイングの練習をしていきます。ぜひ、それぞれの数え方をご自分の手と口で練習してみてください。

ではまずこちらから。

例1: 1、2,3、 1,2,3、 と数える

1小節に四分音符が3つ入っています。3拍子ですね。

この楽譜の四分音符を1拍として、四分音符の速さで手をたたきながら、1、2、3、 1、2、3、・・・と拍を口で唱えてみてください。

手と口は同時ですね。

では、次の楽譜をご覧ください。

例2: 1と、2と、3と 1と、2と、3と・・・と数える

先ほどと同じ1小節に四分音符が3つ入っています。

今回は、四分音符の速さは同じですが、一つの音符を2つに細分して数える方法です。

楽譜には四分音符だけが並んでいるように書いてありますが、拍子をとる時には四分音符を半分にした「八分音符」単位で唱えます。

手は四分音符の速さで打ちながら、口で「1と、2と、3と、 1と、2と、3と、」と、数字と数字の間に「と」を挟みながら唱えてください。たたく手の速さは 例1と同じですが、手を1つ打つ間に口は「1と」と2語唱えます。

手は四分音符、口は八分音符の速さで動いています。

例3:いちとお、にいとお、さんとお、 いちとお、にいとお、さんとお・・・と数える

それでは次。こちらの数え方はいったい何でしょう?

こちらも、1小節に四分音符が3つ入っています。四分音符の速さは例1や例2と同じです。

こちらは、一つの四分音符を4つに細分して数えています。四分音符の1/4、つまり「十六分音符」単位で数える数え方です。

手は、例1や例2と同じ速さで四分音符をたたきます。

手を一つたたいている間に、口では「い・ち・と・お」と4語唱えます。次の拍は、手をひとつたたく間に「に・い・と・お」と 4語唱えます。その次は「さ・ん・と・お」。もし楽譜が4拍子で一小節に4拍目もあるならその拍では「し・い・と・お」と唱えます。

このように1拍を4分割して唱えます。

この場合、手は四分音符、口は十六分音符の速さで動いていることになります。