開放弦を使ったチューニング【その1】チューニング専用の音質で2本の弦を同時に弾くには
さぁ、いよいよ開放弦を使ったかっこいいチューニングにトライしていきましょう。
開放弦を使ってチューニングするときにみんながぶつかる第一の壁が2本の弦をきれいにダブルで弾くということですが、ダブルで弾くのは意外とビギナーには難しいんです。
でも。。これにはちょっとしたコツがあります。今日はそれをご紹介します。
さて、ダブルで弾くときに初心者の皆さんがクリアしなければいけないのはたったひとつ。
2本の弦を同じように響かせること。
たったこれだけなんですが、むずかしい。。。
「2本の弦」といっても、「全く同じ弦が2本ではない」ところがミソです。
片方の弦はもう片方より発音しにくいのです。
ダブルで弾く時の皆さんのお困りごとは、たいていの場合、「ダブルで弾くと音がつぶれて音程がよくわからない」 ですよね。じゃぁ、その原因は何でしょう。理由は?
ところで、
深すぎる弓では音がつぶれ、浅すぎる弓では音がかすれますね。
言い換えてみると、2本の弦に全く同じ重さ(深さ)で弓を準備する(発音のために弓で弦をつかむ)と、片方の弦にはちょうど良くても、もう片方の弦には深すぎたり、浅すぎたりすることになってしまうのです。
ですから、2本の弦を同時につかむときは弾こうとする弦それぞれにちょうどいい深さで弓が「ねちっと」ひっつくように弦を弓でつかんでください。
これができたらあとは、すぅ~と横に流れるように弓を動かすだけです。
2本の弦をそれぞれの弦にとってちょうどいい感じでつかんだら、すぅ~と上の写真の②の方向に弓を滑らせます。
きれいなチューニング用の音が2つ同時に同じ響き具合で鳴りましたでしょうか。