アジャスターをどっちにまわす?【その1】

2020年2月29日

突然ですが問題です! 

あなたは今、チェロのチューニングをしています。 A線は正しくチューナーで合わせました。

これに次のD線を、チューナーは使わずに弓で2本の隣り合った開放弦を弾きながら合わせようと思います。

この2本の弦をダブルで弾いてみると、変に濁っていて合っていないのは確かです。でもその5度が広すぎるのか狭すぎるのかわかりません。

5度の濁りは少しなので、ペグをまわすほどでもなく、アジャスターで対応したいと思っています。 

さて、D線のアジャスターはどちらにまわせばいいでしょうか。

 「ヒント」:前の2回でやった「押さえている指をずらす」。あれを使います。

 

では実際にやってみましょう!

押さえるのはA線・D線どちらでもいいのですが、今日はまずD線から。

A線とD線をダブルで弾きながら、D線の音程を左指で少しずつ上げていきます。

押さえた指はずらす時に浮かさないで、押さえたまま指をずらしてください。  

もし、濁っていた5度がだんだんきれいになってきたら、

D線を上げたら5度がきれいになってきた

=2本の弦の5度の幅が広すぎた

=D線が低すぎた 

ということですね。

 D線をアジャスターを使って上げればきれいに合ってきます。 

ではここで次の問題です。

D線の音程をどれだけ上げていっても2本の弦がきれいに合ってこなかったら?

または、 2本の弦が濁ってるのか合ってるのかすらよくわからなかったら?

 さぁ、どうしましょう?? 答えは次回に。