アジャスターをどっちにまわす?【その1】
突然ですが問題です!
あなたは今、チェロのチューニングをしています。 A線は正しくチューナーで合わせました。
これに次のD線を、チューナーは使わずに弓で2本の隣り合った開放弦を弾きながら合わせようと思います。
この2本の弦をダブルで弾いてみると、変に濁っていて合っていないのは確かです。でもその5度が広すぎるのか狭すぎるのかわかりません。
5度の濁りは少しなので、ペグをまわすほどでもなく、アジャスターで対応したいと思っています。
さて、D線のアジャスターはどちらにまわせばいいでしょうか。
「ヒント」:前の2回でやった「押さえている指をずらす」。あれを使います。
では実際にやってみましょう!
押さえるのはA線・D線どちらでもいいのですが、今日はまずD線から。
A線とD線をダブルで弾きながら、D線の音程を左指で少しずつ上げていきます。
押さえた指はずらす時に浮かさないで、押さえたまま指をずらしてください。
もし、濁っていた5度がだんだんきれいになってきたら、
D線を上げたら5度がきれいになってきた
=2本の弦の5度の幅が広すぎた
=D線が低すぎた
ということですね。
D線をアジャスターを使って上げればきれいに合ってきます。
ではここで次の問題です。
D線の音程をどれだけ上げていっても2本の弦がきれいに合ってこなかったら?
または、 2本の弦が濁ってるのか合ってるのかすらよくわからなかったら?
さぁ、どうしましょう?? 答えは次回に。