講師紹介
講師プロフィール
小高 睦(こたかむつみ)
15才、滋賀県立膳所高等学校入学と同時に池本成博氏のもとでチェロを始める。
京都市立芸術大学に進学し黒沼俊夫氏に師事。同大学卒業後、フリーのチェロ奏者としてオーケストラや弦楽合奏団などで活動する。
旧西ドイツ・トロッシンゲン音楽大学芸術家養成課程に留学。3年半にわたりゲアハルト・ハーマン氏よりチェロ演奏のほかチェロ指導法も学ぶ。音楽の勉強をしながらドイツの田舎暮らしも満喫。
同課程を終了し帰国。ナトゥールピアノトリオ、フィアローゼン弦楽四重奏団のチェロ奏者を経て、現在、フリーの奏者、指導者として活動をしている。
チェロアンサンブル “ レザミわかやま ” 代表
私が音楽をはじめたきっかけ
音楽が好きな両親のすすめで4才からピアノをはじめました。
中学1年生のとき、父親がフルートを吹いていたアマチュアのオーケストラが定期演奏会でヘンデルの「水上の音楽」を演奏することになり、ソプラノリコーダーが募集されたので、小学校で買ったプラスチックのリコーダーで入団しました。
周りの知らない大人たちがまだ子供だった私をかわいがってくれました。学校では習わなかった高い音も運指表を見てひとりで一所懸命練習しました。
上手になりたくて自分から練習したのはこのときが初めてです。
オーケストラ練習の始めのチューニングのAの音がオーボエから鳴り始めると、もううれしくてうれしくて。
大勢の人と一緒に息を合わせてひとつのものを作り上げていく過程は、それまでやっていた「孤独な」ピアノでは得られない楽しさでした。
オーケストラの練習では子供でも一人前のプレーヤーとして扱ってもらいました。ですから、ちゃん吹けていないと指揮者の先生からおこられましたが、そんな大人の緊張感の中にいることがこれまたうれしかったです。
音楽は「ほんとうは楽しいもの」だったんだと初めて知った忘れられない思い出です。